ドイツ館史料研究会

沿革

もともとは、新ドイツ館の建設に当って、板東俘虜収容所に関する研究とドイツ館の展示等についての助言や協力、監修を行うため専門家を中心に設置されたも のでした。ドイツ館の完成後はドイツ館の所蔵する史料の研究の一環として、まず板東俘虜収容所印刷所が発行した週刊(後に月刊)新聞『ディ・バラッケ』の 翻訳に取組むこととなりました。 この新聞は古いドイツ語筆記体であるため、ラテン文字化が必要で(実際にはパソコン入力で行われた)、それは大和啓祐元高知大学教授(故人)が担当された のでした。それを史料研究会の会員となっている研究者が翻訳を進めていき、第1巻の発刊が1998(平成10)年、第2巻2001(平成13)年、第3巻 2005(平成17)年、最後の第4巻が2007(平成19)年となりました。 次いで徳島俘虜収容所の収容所新聞『トクシマ・アンツァイガー』の翻訳に取りかかりました。これも『ディ・バラッケ』と同じく古い筆記体であるので、ラテ ン文字化が必要となりましたが、当時の田村一郎館長が全国紙で協力を呼びかけたところ、多数のボランティアを得ることができ、研究会としては翻訳作業に集 中することができたのでした。この翻訳の出版へはようやく今年2012年3月にこぎつけることができたのですが、残念ながら『ディ・バラッケ』のような紙 媒体の発行は資金的に不可能なため、電子媒体(CD-ROM)による発行となったのでした。 v>